言語のあいまいさ

分類システムは言語の上に成り立っていますが、その言語自体曖昧なものといえます。

というのは、言葉は受け取る側によって異なって解釈される可能性があるからです。

例えば、pitchという用語を考えてみましょう。この言葉には15もの定義が考えられます。「投げること」、「黒色の防水用粘質物質」、「船の縦揺れ」、「セールスマンの強引な売り込み口上」、「振動の周波数で決まる音の要素」といった具合です。

このような曖昧さが、分類システムを構成するうえで問題となってくるのです。各カテゴリーのラベルに言葉を使用する場合、意味を取り違える可能性が十分考えられます。

これは深刻な問題です。

さらに問題なのは、ラベルや定義を確認しなければならないだけではなく、どのドキュメントをどのカテゴリーに分類するのかも決定しなければなりません。

例えば「トマト」という言葉について考えてみましょう。Webスター辞書によると、「トマト」とは「野菜として使用される、水分の多い赤または黄色がかったフルーツである。植物学的にはベリー(液果)に分類される。」と書かれています。

そこで読んだ人は悩んでしまいます。「トマト」は果たして、野菜なのか、ベリーなのか分からなくなってしまいました。

このように一般的な言葉の分類でも困るとすれば、Webサイトのコンテンツを分類する場合はどれほど大変なことなのか予想して頂けるでしょう。分類作業が特に困難なのは、主題、トピック、機能など抽象的な概念を組織化する場合です。

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