情報アーキテクチャの視覚化が重要なのは、一つに、普通の人は目に見えないものの存在を信じないからということがあります。
もう一つは、この領域は抽象的であるため、情報アーキテクチャの基本的前提を概念的に理解している人々は、情報アーキテクチャを実際に見るか経験するかしないかぎり、本当に「理解する」ことができないということです。程度の差こそあれ、情報アーキテクトはある意味“営業マン”と言えるのではないでしょうか。
情報アーキテクチャを重要な人々に説明しなければならないことがよくあるからです。
同僚、マネージャー、顧客若しくはいずれ顧客となりそうな候補かもしれません。
そういった人々に対して情報アーキテクチャとは何かを示せなくてはいけないからです。よく見かけるようなサイトで考えてみましょう。サイトで目立つのは何でしょう。
まずは、サイトの視覚的なデザインが目に飛び込んでくるでしょう。サイトの色、フォントスタイル、画像に目が留まるでしょう。また、サイトの情報デザインも同様です。
注意深く見るとサイトのインタラクションデザインの存在も認めることができる場合もあるでしょう。カテゴリーラベルにリンクした画像が使われている場合もあります。
また、プルダウンメニューが使われていることがこれにあたります。サイトのコンテンツは優れていて、サイトの背景にある組織について伝えており、またWebを介して利用できる情報だけでなく、実際の組織でどんな活動が行われているのかについても伝えています。